カラフル個育ての健忘録

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障害者にだって人権はあるんだ!

★オリンピックの話題にふれ、どうしても考えたくなったことを書きました。

当初予定していた「特別支援学級」の話じゃなくてごめんなさい。★

ブログの説明

このブログは、知的障害児/発達障害児の子育てを通して学んだ事、おうちで療育したいときにおすすめの100均グッツや手作りおもちゃを配信します。誰かの役に立てたらうれしいです。よろしくお願いします。

障がい者にも人権が保障されている

1.今回のオリンピック騒動で思うこと

小山田圭吾さんっていう人も、その人がミュージシャンで、オリンピック・パラリンピックの楽曲提供するはずだったのも、知らなかった。

子育てするうえで「障害」というものを見つめる機会があり、実際障害を抱えている子供を育てている人間として、今回のことは、ただただショック。

「障がい者は何もわかっていない。理解してない。どんなに嫌なみじめなことをしても、平気なんだ。いじめてもいい人種なんだ」

いじめ自体は30年くらい前の話かもしれない。でも、そんな考えを持った人を平和の祭典に起用した国の偉い人も、きっと障がい者差別やいじめに対しての感度が低いのかな?と思ってしまい、怖いし、悲しい気持ちになった。

2.障がい者権利条約

 

 

この騒動をきっかけに、現在における「障がい者の人権」について考えたくなった。

障がい者の人権も含めた権利については、国際的に定められた「障害者権利条約」というのがある。2006年国連総会で採択、日本は2014年に締結。批准に時間がかかったのは、国内法の整備が先決と障がい者団体が声を上げたからで、その間・・・

2011年「障害者基本法」改正

2012年「障がい者総合支援法」制定

2013年「障害者差別解消法」制定

2013年「障害者雇用促進法」の改訂

が行われ、2014年1月20日に、日本は条約に締結する。

「障害者権利条約」は、50条から成立しています。「障害のある人もない人も同じように、当たり前の権利(好きな場所に住んだり、行きたいところに行ったり)と自由を認め、社会の一員として生活すること」を目的としている。

3.「社会モデル」という考え方

この条約のすごいと思うところは、障害を「社会モデル」としてとらえているところ。

どういうことかというと、障害というのは「社会的障壁」「周りの人の考え方や態度」の相互作用によっておこるものととらえています。以前の障害のとらえ方は、障害は個人の問題であるとする「医学モデル」だった。

4.合理的配慮

条約(第2条)では、合理的配慮を障がい者の人権と基本的自由を確保するための「必要かつ適当な変更及び調整」と定義しています。目の見えな人に本を読み上げたり、点字を読む十分な時間を配慮したり。聴覚過敏さがある人がつける「イヤーマフ」の装着を認めるといったことだろうか。

合理的配慮は、「障害者差別解消法」では、国・地方公共団体は「義務」。民間団体や

企業は「努力義務」としています。公立の学校は、「義務」に入るのかな?

条約の第5条では、障碍者に対するあらゆる差別の禁止。合理的配慮の提供が確保されるための適当な処置をとることを求めている。

 

このように、国際的な条例でも「障害者の人権」は当然あるし、守らなければならないことなのだ。

もっと堂々と生きていいはずなんだ

 障がい者は何もわかっていなことはない。されて嫌なことや不快は気持ちは、十分すぎるくらいわかっているよ。

今時、障がい者を差別するのはナンセンスな時代だ。

バリアフリー(差別とか偏見も含めて)な世の中になってほしい。そうなったら、障害がない人も、とてもハッピーになるんじゃないかなとおもう。

そして障害を持っている人も「幸せなる権利がある」

堂々と生きていいはずなんだ。

だから、「こうしてくれたら、できるんですけど」と、どんな配慮を望んでいるのか相手に伝えることが大切だと思うんです。

わたしも発達障害を抱える人として、「どうしたいいのか」「どうしてほしいのか」伝えていきたい。そして、できる限りその声にこたえられる人でありたい。

 

次回こそは、「特別支援学級」について書きます!!

 

 

今回参考にしたWebページ

障害者の権利に関する条約(略称:障害者権利条約)|外務省

ゼロから知りたい障害者権利条約 ~前編~ - 記事 | NHK ハートネット